近況報告ってなんやかんやで大事な事なんだろうな。
先日、芸人やってた当時の後輩から電話がかかってきました。彼は僕より一足先に業界から足を洗い、飲食業界で若い身空ながら妻子を立派に養っております。
そんな彼からの電話です。
俺「もしもし?」
後輩「あ、もしもし。お久し振りです、お元気ですか?」
俺「おー、お陰様で。何とか元気にやってますよ。そっちも元気でやってんのかぃな?」
後「はい、元気ですよ」
俺「それは何よりやわ。どないしたん?」
後「あ、それなんですけど、僕今、梅田の居酒屋で働いてるんですよ」
俺「知ってるがな」
後「あれ?知ってるんですか?」
俺「行ったがな、俺がお笑い止めてすぐくらいの頃に。'13の1月くらいや」
後「そうでしたっけ?(笑」
このやり取りで“あの時"から既にそれだけ経過している事を改めて知る。今の自分との対比で感慨深い。
後「それで僕の店、ミナミにも出店してまして、今度リニューアルオープンするんですよ」
俺「ほぉ…」
後「で、17時~翌5時 時給(基本給?)900円でスタッフ探してるんですけど、佐藤さんどうかな?と思いまして…」
アルバイトに誘われちゃったよ。
完全に予想外。
俺「いや…あのな、俺今もう就職してるねん…」
後「え!?そうなんですか?」
俺「せやねん」
後「何してるんですか?」
俺「携帯売ってるねん。携帯ショップ販売員」
後「あ、そうなんですか」
多分彼はそんな事微塵も思ってないのだろうけど、今起こった事を客観的且つ俯瞰的に見て完結に表すると、
30を目前にしたオッサンが、知り合いに「まだ定職に就いていないだろう」と思われ、アルバイトにスカウトされる。
となるのだと思う。いやー、なかなかに笑えない現実だなー。小さい頃、30歳になったら上記のような事が起こるなんて、夢にも思ってなかったなー。当然、芸人をやるなんて事も思ってなかったが。まぁ、原因があって結果がある訳だから、
後「佐藤さんも会社員やってる訳ですね」
俺「そうなのよ。エラいもんで。サラリーマンですわ」
後「どうですか?日々」
俺「いや、もうね、毎日砂でも食ってんじゃねぇか?ってくらい無味乾燥の毎日を送っています」
後「ははははははははははは!!!!!!!」
きっと、共感してくれたんだろう。相通じ、感じる所がある…この後輩も「“あれ”にやられちゃった奴」の一人なんだろう。そう考えると、やっぱとんでもない世界に身を浸していたんだなー。こんなの「Galf war syndrome」と同じじゃないですか。
原因があって結果が生じる。因果ですわ。
因果スンガスン。末成由美さんですわ。
今後も彼岸から此岸に来た闖入者として「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ」し続けて、世の理不尽には「アホちやぁ~う?」と面従腹背決め込もう。
世間=末成由美という事が一つ分かった。