あの世とこの世を繋ぐ、細い細いコネクション
芸人時代の後輩である、ストレンジサニィシアターの森井という子からたまにLINEで無料電話が来る。
未だに僕を慕ってくれているのか、それともドロップアウター(途中脱落者)に触れて「こうはなる(社畜等と言う末路は辿る)まい」という、反面教師としての手本にされているのかは謎だが、1,2ヶ月に1度くらいのペースで連絡を取っている。
内容は至って瑣末な事で…
「お元気ですか?」
「いや、お陰様で。元気してますよ、社畜として」
「映画のベルセルク、あぁでしたねこうでしたね…」
「いやー、善し悪しあるけど、全体的にはダメだろ、あれ。メインの蝕があれじゃあねぇ…」
「アルゴ良かったですわぁ」
「良かったやろ?いや、あれはな、観なアカンわ。物作ってる人間やったら(等と、物を作っていない人間が“現役”に高説を垂れるダブスタm9(^Д^))」
「風立ちぬ、どうでした?」
「いや、あれはアカンわ。宮崎作品の最高傑作やろ、あれ。庵野にあそこまで泣かされるとは思わんかった」
「ツヨシ、最近SEXしてる?」
「ハァ?もうかれこれ3年、東日本大震災のちょっと前からこっち、異性との性的接触皆無ですけど!?(怒気) もうえぇ加減オッパイの揉み心地とか忘れかけてますけど!?」
…等というですね、取り留めの無い話ばっかりしてる訳ですが、こないだ「佐藤さん、見ましたよ」と。「こっそりブログやってるでしょ?」と。
いや、「こっそり」って事も無いのだけれども…。大々的に始めようにも、ツールも資本も無いし、そもそも「ブログ始めてん!」ってわざわざ足洗った業界の後輩に自分から言う奴って、それ、どやねん?と思う訳です。はい。
どういった経緯で発見に至ったのかを聞くと、「僕こないだ大阪帰った時に花谷さん(前のワイの相方)から聞いたんですよ」
いや、誰から聞いてんねん!
なんやそのソース(情報源)!? ツッコむとこ多過ぎるわ!
「あぁ、そう。花谷も知ってるんや」
「はい。『俺、佐藤さんやったら、お笑い辞めた後も性格的に絶対こういう事(ブログ等の言論活動)またやると思ってたわー(きっと自信満々に)』言うてはりました」
人を異常小児性愛犯罪者みたいに言うな。誰がブログ界の宮崎勤やねん。
何だお前らのその決め付け(レッテル貼り)は…。
と、ここまで一通りの感想を持った時点で気付く。「あぁ、芸人はある意味人にレッテル貼ってなんぼみたいな側面あるよな。如何にキレイなレッテルが貼れるかが腕の見せ所みたいな部分あるもんな。あぁ、やっぱり、俺の感覚がズレ切ってしまったんだなぁ…」と、幾ばくかの寂寥感と「(恐らく)社会復帰出来ている」という安心感に包まれる。
で、森井とのこの会話で「確認」は取ってないのだが、前の相方がどうやらまだお笑いを続けているのであろうという事実を知る。
コンビ解散の理由に関しては互いの認識の違いはあると思うが、個人的な感覚からすると、「何だかなぁ…」と胸中複雑。
でもまぁ、今も”現役”として夢にときめき明日に煌いてくれていたら、こんなに嬉しい事はない。
「彼岸とは、かくもキレイなキラキラとした場所であったか…。舞台、何もかも懐かしい…」と、沖田艦長バリの末期(マツゴ)の気配に、此岸に立ち改めて思う。呪詛しか生まぬ、砂を噛むような毎日を溺れぬよう生き抜く。
まだだ!まだこっちには来るなー!
…さ、「ぼくのおなぺっと」でヌイて寝よう。
P.S 東京で頑張ってる森井がブログか何かで「僕の好きな(元)先輩」って内容でここを紹介してくれて、それを見た10台後半~20台の女性が漏れなく右傾化して、世界に絶望して、このブログを通して僕のシンパになって、僕が40歳くらいになる前までに有史以来最大のセックス教団が作れますように…